西郷隆盛、幕末・維新史、薩摩藩に関する話題など、幅広く書き込んでいます
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先月の5月23日、新聞各紙等マスコミにおいて報道されていましたが、「難病医療法」と「改正児童福祉法」が参議院本会議で可決、成立しました。

余り聞き覚えのない法律名ですので、ご存じない方も多いのではないかと思いますが、この二法は、病気の原因が分からず、効果的な治療法が確立されていない、いわゆる「難病」を患った患者と慢性疾患を患う子供達のための医療費助成の対象を拡大するための法案として成立したものです。
これにより、これまで難病として指定されていた56疾患(患者数およそ78万人)が大幅に増えて、約300疾患(患者数およそ150万人)が医療費助成の対象となるそうです。

私はこのニュースを聞き、非常に喜ばしいものだと感じていたのですが、実はその陰に隠れて、これまで既に難病指定を受けていた患者の医療費負担が著しく増大するという事実があることについては、余り触れられていません。
今回はその件について、少し思うところを書いてみたいと思います。

実は私自身、国が指定している難病、正式には「特定疾患治療研究事業対象疾患」の56疾患に含まれている病を患っています。
このブログを始める際、一番最初に書きましたが、約5年前の夏、私は「閉塞性肥大型心筋症」という心臓病の診断を突然受けました。
私自身は病気とはほぼ無縁の存在で、これまで一度として心電図に異常があるとか、心臓が悪いと言われたこともなく、また一切の自覚症状が無かったので、その診断はまさに青天の霹靂というべきものでしたが、この「閉塞性肥大型心筋症」も原因不明の病気であり、確たる治療法が無いことから、国から難病に指定されているのです。
現在の日本の医療制度では、特定疾患(いわゆる難病)に罹患している患者は、国から医療費助成を受けられる対象者に指定されています。
難病の治療にかかる高額な医療費の負担を軽減させるための制度というわけです。
私の場合で言うならば、心電図や心臓エコー、血液検査等の検査を定期的に受けなければならないこと、また現在服用している薬が非常に高額なものであることから、この特定疾患医療費助成制度にはとても助けられているのですが、今回の法改正が実施されると、毎月の医療費の負担が跳ね上がります。

今回、国(政府)がこのような法改正を行おうとした理由は、難病の対象疾患を拡大することにより、より多くの難病患者を救おうとする試みからです。
その趣旨には大賛成で全く異論もないのですが、問題はここからです。
国は財政的な理由をもとにして、「広く浅く」、つまり医療費助成を受けられる人達を多く認定はするが、給付する助成額はこれまでよりも少なく留める、という改革をしようとしているのです。
平たく言えば、これまで医療費の負担をさせていなかった患者から、医療費を取るようにし、その取った医療費を元にして、他の難病患者にも助成できるようにしようということです。

はっきり言って、この考え方は「本末転倒」です。
国(政府)は「公平性」ということを声高に叫んでいますが、こういった問題は「広く浅く」ではなく、「より広く、より深く」しなければならないものだと思えてなりません。

「対象者は増やすが、その分はみんなで公平に負担してね」

聞こえは非常に良いですが、この考え方は、すなわち「支出する金額(予算額)はこれまでと同等レベルに保ちたい」という財政面(予算確保)ありきの考え方であることは間違いないでしょう。
これっておかしいですよね?
難病に苦しむ患者達のことを考えて対象を広げようとする法改正に見せておきながら、その実、国(政府)はこれまで以上の医療費の負担をするつもりはないのです。
つまり、財政的なことをまず念頭に置き、帳尻を合わせている施策なのですから。

財政難、財政難と言い、消費税を上げて国民に大きな負担を強いておきながら、非常にくだらないことに今なお高額な予算を支出し、また国会議員の定数削減など、自らの身を切るような改革を一切しない(しようとしない)現状を考えると、腹立たしさを通り越して、呆れかえるばかりです。
なぜそういった無駄なお金を湯水のように使っておきながら、こういった国民の生命・財産にかかわる重要な問題に予算をもっと充てようとしないのか、理解に苦しみます。

財政難を理由に削られる予算は、決まって年金や医療といった、福祉面からばかりの現状に対し、国民はもっと怒るべきだと思います。
欧米社会なら、こんなことを国がしようものなら、大規模なデモが起こりかねません。
にもかかわらず、日本国民は従容としてそれらを受入れるのですから、理解ある国民と言うよりも、言葉は悪いですが、お人好し以外の何物でもありません。

誤解を招くといけないので最後に書きますが、私は自分自身の医療費負担が増えることを憤っているわけでは決してありません。
私など非常に恵まれた方だからです。
普通に仕事に就くことができ、毎日働いて給料もちゃんともらって、生活していますから。

しかしながら、病気が原因で働きたくても働くことが出来ない人達や毎月数万円にも上る高額な医療費を払い続ける人達に対し、これ以上の医療費負担を強いるとは、国は一体何を考えているのでしょうか?
それを考えると、ほんと腹立たしくて仕方がありません。
難病指定の拡大により、多くの難病患者達が救われることは非常に喜ばしいことではあるのですが、はっきり言って、政府の方針には、全くの誠意は感じられません。


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現在の日本の医療制度では、特定疾患(いわゆる難病)に罹患している患者は、国から医療費助成を受けられる対象者に指定されています。
難病の治療にかかる高額な医療費の負担を軽減させるための制度というわけです。
私の場合で言うならば、心電図や心臓エコー、血液検査等の検査を定期的に受けなければならないこと、また現在服用している薬が非常に高額なものであることから、この特定疾患医療費助成制度にはとても助けられているのですが、今回の法改正が実施されると、毎月の医療費の負担が跳ね上がります。

今回、国(政府)がこのような法改正を行おうとした理由は、難病の対象疾患を拡大することにより、より多くの難病患者を救おうとする試みからです。
その趣旨には大賛成で全く異論もないのですが、問題はここからです。
国は財政的な理由をもとにして、「広く浅く」、つまり医療費助成を受けられる人達を多く認定はするが、給付する助成額はこれまでよりも少なく留める、という改革をしようとしているのです。
平たく言えば、これまで医療費の負担をさせていなかった患者から、医療費を取るようにし、その取った医療費を元にして、他の難病患者にも助成できるようにしようということです。

はっきり言って、この考え方は「本末転倒」です。
国(政府)は「公平性」ということを声高に叫んでいますが、こういった問題は「広く浅く」ではなく、「より広く、より深く」しなければならないものだと思えてなりません。

「対象者は増やすが、その分はみんなで公平に負担してね」

聞こえは非常に良いですが、この考え方は、すなわち「支出する金額(予算額)はこれまでと同等レベルに保ちたい」という財政面(予算確保)ありきの考え方であることは間違いないでしょう。
これっておかしいですよね?
難病に苦しむ患者達のことを考えて対象を広げようとする法改正に見せておきながら、その実、国(政府)はこれまで以上の医療費の負担をするつもりはないのです。
つまり、財政的なことをまず念頭に置き、帳尻を合わせている施策なのですから。

財政難、財政難と言い、消費税を上げて国民に大きな負担を強いておきながら、非常にくだらないことに今なお高額な予算を支出し、また国会議員の定数削減など、自らの身を切るような改革を一切しない(しようとしない)現状を考えると、腹立たしさを通り越して、呆れかえるばかりです。
なぜそういった無駄なお金を湯水のように使っておきながら、こういった国民の生命・財産にかかわる重要な問題に予算をもっと充てようとしないのか、理解に苦しみます。

財政難を理由に削られる予算は、決まって年金や医療といった、福祉面からばかりの現状に対し、国民はもっと怒るべきだと思います。
欧米社会なら、こんなことを国がしようものなら、大規模なデモが起こりかねません。
にもかかわらず、日本国民は従容としてそれらを受入れるのですから、理解ある国民と言うよりも、言葉は悪いですが、お人好し以外の何物でもありません。

誤解を招くといけないので最後に書きますが、私は自分自身の医療費負担が増えることを憤っているわけでは決してありません。
私など非常に恵まれた方だからです。
普通に仕事に就くことができ、毎日働いて給料もちゃんともらって、生活していますから。

しかしながら、病気が原因で働きたくても働くことが出来ない人達や毎月数万円にも上る高額な医療費を払い続ける人達に対し、これ以上の医療費負担を強いるとは、国は一体何を考えているのでしょうか?
それを考えると、ほんと腹立たしくて仕方がありません。
難病指定の拡大により、多くの難病患者達が救われることは非常に喜ばしいことではあるのですが、はっきり言って、政府の方針には、全くの誠意は感じられません。

【2014/06/17 08:26】 | 雑感
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