西郷隆盛、幕末・維新史、薩摩藩に関する話題など、幅広く書き込んでいます
歴史とは全く関係のない本ですが、ミスター高橋さん(以下、敬称略)の

『悪役レスラーのやさしい素顔』(2015年3月、双葉社刊)

を図書館で借りて読みました。
私のような40代の男性にとって、ミスター高橋と言えば、「懐かしい」と思われる方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私は金曜8時に放映されていたプロレスの生中継を熱心に見ていたど真ん中世代です(^^)

ミスター高橋は、長く新日本プロレスのレフェリーを務められた方です。
アントニオ猪木がまさに全盛だった1970年~80年代にかけて、ビッグマッチはだいたいこの方がレフェリーをされていましたよね。

ミスター高橋は、既にレフェリーを引退していますが、2001年12月、彼はプロレス界に衝撃が走る本を書きました。

『流血の魔術 最強の演技』(すべてのプロレスはショーである)

これがその本のタイトルです。
いわゆるプロレスの内幕を描いた暴露本なのですが、私はこれを読んだ時、ほんと大きな衝撃を受けました。
ミスター高橋は、元レフェリーの立場から、そしてマッチメイカー(試合を組む責任者)だった立場から、全てのプロレスの試合にはシナリオがあり、最初から勝敗が決まっていたと、この本の中で告白したのです。

私は、この本を読んで、ほんと驚きました。
あの熱狂して見ていた名試合の数々は、全て作らたものだったとは!
私自身、歳を重ねるごとに、プロレスというものが完全な真剣勝負ではないことを分かってはいましたが、それでもここまで綿密にシナリオが作られていたということに驚いたのです。

この『流血の魔術』は、プロレス界でも物議を呼び、著者のミスター高橋はプロレス関係者から大批判を受けたのですが、この本の中でも書かれてあるとおり、プロレスに関して言えば、もう全てをカミングアウトする時期が来ていたようにも思いますね。
プロレスブームが去り、K-1やPRIDEのような総合格闘技が生まれ、そしてそれ自体も衰退してしまった今となっては、プロレスに真剣(ガチ)勝負を求める時代では無くなったような気がします。

そんな訳で、ミスター高橋の本については、その後もよく読んでいるのですが、今年出版された『悪役レスラーのやさしい素顔』は、70~80年代にかけて、新日本プロレスで悪役を演じた外国人レスラーの素顔や裏話が満載で、当時プロレスをテレビにかじりついて見ていた世代の人間にとっては、とても面白く、そして懐かしく読めます。

最近、妙に昭和が懐かしく感じてしまうのは何故でしょうか……。
歳のせいなのでしょうが、平成になって以後、世の中が大きく変わったと言うよりも、人の心が大きく変わってしまったような気がしますね。
何と言いますか、人の心自体に余裕が無くなり、何だかせせこましくなったような気がしてなりません。
あの昭和のゆったりと流れていた時間が、とても懐かしく感じられてなりません。

【2015/07/02 12:39】 | 読書感想
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