西郷隆盛、幕末・維新史、薩摩藩に関する話題など、幅広く書き込んでいます
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大分県と言えば、別名「おんせん県」と言われるように、県内にはたくさんの温泉地があります。
別府はその代表とも言うべき土地ですが、私は別府という町が好きです。
湯煙り漂う街の雰囲気が旅情をそそりますし、温泉は言うまでもなく、海の幸が豊富な上に鶏などの肉類も美味しい。
そして、私の好きな海は近いし、景色も良いところが多い。
旅行先としては最高の場所だと思います。

と、言う訳で、最近、別府には二年に一度くらいのペースで訪れているのですが、関西からなら、大阪や神戸から別府・大分行きのフェリー(さんふらわあ)が出ているので、車を積んで旅するにはとても便利です。

さて、このように別府には何度も足を運んだことがあるのですが、自分でも不思議なことに、別府観光の一番の目玉とされている「地獄めぐり」には、これまで行ったことがありませんでした。
そのため、今回の旅行で、

「地獄でもめぐってみるか」(←言葉だけ聞くと、怖いですね・笑)

と、ふと思い立ち、初めて「地獄めぐり」をしてきたのですが、予想以上にとても楽しめました。

「地獄めぐり」の「地獄」とは、別府にある八つの源泉のことを指し、それら赤や白そして青などの変わった発色をした源泉や間欠泉などをめぐることを「地獄めぐり」と呼ぶのですが、どれも生まれて初めて見る不思議な光景ばかりで、正直驚きました。
嘘か本当かは定かでありませんが、観光案内本によると、「地獄」という言葉は、その名のとおり、まさしくその源泉地帯が地獄さながらの荒んだ光景であったことから、その名が付けられたようなのですが、確かに昔の人が見たら、真っ青な温泉が湧き出ている「海地獄」や朱色に染まった「血の池地獄」などは、まさに地獄という呼び名に相応しい場所だったかもしれませんね。

さて、その「地獄めぐり」に代表される別府観光を語る上で、一人、欠かせない重要人物がいます。
そう、油屋熊八(あぶらやくまはち)です。
その名を聞いたことがない方が多いかもしれませんが、油屋熊八は別府観光の基礎を作ったとも言える、別府ひいては大分に多大な功績を残した人物です。

熊八は、元々現在の愛媛県宇和島市の出身ですが、明治44年、別府に亀の井旅館(現在の亀の井ホテルの前身)を開業して以後は、別府を日本有数の観光地に仕立てるべく、様々な事業を展開しました。
油屋熊八の別府に対する功績は枚挙にいとまがありません。

熊八は、現在、別府市内の目抜き通りとなっている「流川通り」の拡張を行い、当時主要な交通手段でもあった汽船停泊のために別府港に専用の桟橋を作りました。
つまり、一番最初に交通インフラの整備をしたわけです。
熊八は、その他にも現在の九州横断道路(やまなみハイウェイ)の原型とも言える観光道路を作ることを提唱したりしていますので、やはり「観光には交通手段が大事」ということをいち早く悟っていたのだと思います。

そして、次に熊八は、全国各地に別府観光キャンペーンを繰り広げました。

「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」

熊八が考案したキャッチフレーズです。
このキャッチフレーズを元に、彼は日本各地を行脚し、温泉地・別府を宣伝するための広報活動を繰り広げました。

交通インフラの整備と観光キャンペーン。

まさしく現代の観光事業にも通じる手法を大正時代に行っていたのですから、ビックリですね。
熊八に先見の明があったと言わざるを得ません。

また、熊八は、別府観光の目玉を作るべく、日本初の女性バスガイドによる定期観光バスの運行を始めました。
今では当たり前の女性バスガイド付きの観光バスは、別府で誕生したものだったのです。
そして、その定期観光バスの目玉コースが「地獄めぐり」だったわけです。

このように、油屋熊八という人物は、別府観光だけでなく、日本の観光業を語る上で重要な人物だと思うのですが、意外と地元以外にはその名が知られていないんですよね。
実は私もその一人で、ほんの数年前までその名を知りませんでした。

私自身、今では熊八の生涯を詳しく知りたい・調べたいと思うようになっているのですが、なかなか関連書籍が無いんですよね。
一冊だけ『別府華ホテル-観光王と娘の夢』(佐和みずえ著)という本が出ていますが、これは架空の娘を主人公の一人に配したフィクションですので、私自身は余り食指が動きませんでした。

また、別府観光協会に「熊八の生涯を知る本は他にないですか?」とメールで聞きましたが、有るとも無いとも、全く返信がありません……。
熊八は、別府の地を「おもてなしナンバー1」に仕立て上げるべく奮闘努力しましたが、それを引き継ぐ観光協会が、メールでの問い合わせに対し、「返信なし」とは冷たい態度だな……、と思いますね。
別府観光協会さん、しっかりして下さいな!!!

最後は愚痴(クレーム?)みたいになってしまいましたが、また、別府に行った際、熊八のことなども調べたいと思っています(^^)

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血の池地獄

【2015/08/04 13:43】 | 旅行
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