西郷隆盛、幕末・維新史、薩摩藩に関する話題など、幅広く書き込んでいます
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 もう既に巷に溢れかえっているニュースかと思いますが、2018年NHK大河ドラマとして、西郷隆盛を主役とした『西郷(せご)どん』が正式に決定されました!
 原作は、林真理子氏の『西郷どん!』で、脚本は朝ドラ『花子とアン』の脚本家としても知られる中園ミホ氏です。

2018年の大河ドラマは「西郷どん」!(NHK公式サイト)
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/252141.html

 ほんとに決定してしまいましたね。
 心中少し複雑なのですが、一年間、薩摩藩や西郷隆盛、ひいては幕末維新史が注目を浴びることになるのですから、まずは喜ぶべき出来事だと思います。

 しかしながら、それに合わせて、もっと残念なニュースが飛び込んできました!

18年大河ドラマ「西郷どん」に決定 堤真一は出演断る
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/09/09/0009470264.shtml

 嘘かまことかは分かりませんが、堤さんが西郷隆盛役を断ったとか。。。
 う~ん……、やっぱり堤さんの中にも『翔ぶが如く』での西田・西郷と加賀・大久保のイメージが強かったのではないかなあ、と勝手に想像してしまいます。
 先日書きましたが、堤さんは『翔ぶが如く』(第二部)にも重要な役柄で出演され、お二方の演技を間近で見ておられたでしょうから。

 しかし、これはかなりショックなニュースですね……。
 堤さんの西郷ならアリだな、と思っていたのですが、堤さんが無理となると、そう簡単には良い人は見つからないのではないかと思います。
 そうなると、またあの最悪のパターンである、ロクに演技も出来ない「イケメン若手俳優orジャニーズの起用」ということにもなりかねませんから……。
 もしかすると、朝ドラ『花子とアン』繋がりで、花子の夫を演じた鈴木亮平さんが西郷役ということも十分にあり得ますね。朝ドラ出演から大河に、というパターンは多々ありますので。(すると、吉高由里子さんがイト夫人? あり得るかも?)

 あと、NHKの公式発表の内容、そして原作・脚本家ともに女性であるという点を考えれば、「女性目線からの西郷隆盛」や「西郷家の女性たち」という要素が組み込まれるのは間違いないと思います。
 例えば、西郷家に関わる女性たちをざっとあげると、

(西郷隆盛の妻)スガ、愛加那、イト
(西郷隆盛の妹)琴(市来家)、鷹(三原家)、安(大山家)
(西郷隆盛の義妹)マス、園(以上、吉二郎の妻)、清(従道の妻)、松(小兵衛の妻)
(西郷隆盛の娘)菊草


 以上のように、多彩になりますし、私も原作を読んでいないので判断がつきかねますが、いわゆる「西郷家を中心とした物語」という感じになるのではないかと予想されます。
 特に、これまで余りスポットが当たっていなかった愛加那については、物語の中盤の重要人物になりそうな気がしています。

 ただ、1990年のNHK大河ドラマで、西郷隆盛と大久保利通がW主演で話題となった『翔ぶが如く』でも、わりと女性に着目した描かれ方はしていました。
 例えば、隆盛の妻となるイトは、弟の従道や小兵衛、大山巌と仲の良い友達でお転婆な女性という設定でしたし(当時少し物議を醸しましたが)、大久保利通の妻・マスも重要な役柄として描かれ、例えば、島津久光に近づくために碁を覚えようとしていた大久保に、マスが碁を手ほどきするというシーンもありました。

 女性たちからの目線で西郷隆盛を描くのは良いと思うのですが、あの『花燃ゆ』のような形で、幕末の女性たちの活躍を描くのは、正直疑問が残ります。
 私もことある毎にサイト内に書いていますが、幕末に限らず、歴史上の人物や出来事を理解するためには、その時代の背景や風潮、常識、思想などの基準をもって判断するべきであって、

「今をもって歴史を見てはならない」

 ということです。
 現代の価値基準を流用して、当時の歴史的事項を解釈してはいけない、ということですが、『花燃ゆ』は根本的にそのことを無視していましたね。
 幕末とは言え、当時は純然たる「武家社会」、しかも男性中心であった社会の中、ああいった形で女性の活躍を描くのは、余りにも突拍子で違和感があり過ぎたのだと思います。

 こういう話を書いたのも、実はNHKの公式発表の中に、西郷が「篤姫との淡い恋」をする、みたいな話が書かれてあるのを見て、少し心配になったからです。

「西郷が篤姫に対して恋心を抱く……」

 ドラマとは言え、余りにも設定が無理すぎます(苦笑)。
 以前の2008年の大河ドラマ『篤姫』での、篤姫と小松帯刀のロマンスでも無理があったのに、西郷と篤姫の恋愛は、それ以上に無理があり過ぎるように思います。

 薩摩藩という藩は、郷中教育の影響で、幼少期から男女関係についてはものすごく厳しく育てられており、例えば、道端で女性と話しているのを誰かに見られようものなら、郷中の仲間から叱責を受け、言葉は悪いですがリンチ、悪ければ詰め腹を切らされることにもなりかねない行為でした。道端で話すどころか、女性と目を合わせるのも罪だ、みたいな風潮がある中、現代のように、女性が男性と気軽に話ができる時代ではなかったのです。
 ですので、私は大河ドラマ『篤姫』についても、余りにも違和感があり過ぎて受け付けられませんでした。
 篤姫が自由自在に城下を走り回り、下級藩士たちの中に交って会話をする、という設定が正直受け付けられなかったからです。

 西郷にとって、篤姫は主(あるじ)です。
 斉彬の分身とも言える篤姫に対し、一藩士である西郷がもし少しでも恋心を抱いたとしたら、西郷の性格から考えると、死に値するような行為だと自分自身を責めるような気がしますね。おそらく彼の性格上、正気ではいられなかったかもしれません。
 いわゆる封建制における身分格差というものは、現代の我々が考える以上に、非常に厳格であったことを我々はもっと認識しなければならないと思います。

 ただ、所詮ドラマ、時代劇ですので、以上のような時代背景を厳密に守ることは当然無理だと思いますし、そうした場合、確かにドラマとして成立しません。
 そのため、フィクションを交えるのは必要な要素ですし、当然だと思いますが、余りにも突拍子な設定だけは、止めて欲しいですね。
 それと前から言っていますが、大河ドラマは番組の最後に「このドラマはフィクションです」と入れるべきだと思います。

「このドラマは、実際の歴史上の人物や出来事を元に構成していますが、内容はフィクションです」

 と入れるべきですね。
 この文句が無いので、さも大河ドラマを史実通りだと勘違いする人が多い要因にもなっているかと思います。

 ともあれ、今は良い配役が決定することを祈ることと、時代考証をされる先生(おそらく鹿児島大学名誉教授の原口泉先生でしょう)に頑張って頂きたいと願うばかりです。
 また、今月号から、林真理子さんの原作を読み始めたいと思っていますので(先日、定期購読を申し込みました)、これからその感想などもちょくちょく書いていきたいと思っています。

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【2016/09/09 18:00】 | NHK大河ドラマ「西郷どん」
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