西郷隆盛、幕末・維新史、薩摩藩に関する話題など、幅広く書き込んでいます
 最近続いていますが、2018年NHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』の話です。
 原作の林真理子さんの『西郷どん』(月刊「本の旅人」(角川書店発行)に連載中)を第9回から読み始めたのですが、先日その第10回目を読みました。

 第10回は、第9回に引き続き、西郷隆盛が奄美大島に潜居中だった頃の話です。
 愛加那を妻として迎えた西郷に、待望の男子・菊次郎が誕生し、幸せな生活を続ける二人の交流を中心に物語は進みます。
 また、砂糖きび生産のノルマを達成できなかった農民たちを西郷が救済する有名なエピソードも描かれており、西郷の奄美での暮らしぶりが、上手く凝縮されて描かれているように感じました。
 物語の後半には、西郷に召還命令が届きます。愛加那との別れが近いですね。

 林さんの『西郷どん』を読んでいて思うのは、作中の登場人物のセリフが、薩摩弁あるいは奄美弁で書かれているので、私は好きです。
 林さん自身がかなり勉強されたのか、それともセリフを薩摩弁等に直す方が他にいるのかは定かでありませんが、作中で使われている奄美弁は、読んでいてとても耳触りが良く、南国情緒溢れる雰囲気を一層際立たせ、大変効果的に使われているように思います。
 西郷関係の小説でも、セリフが標準語で書かれているものを多々見受けますが、私個人の意見としては、標準語を使うと、物語の情緒を損なうような気がします。
 小説にとってセリフというものは、物語の雰囲気を決定づける、とても大事な要素だと思いますので。
 もちろん完全なる薩摩弁で書いて欲しいとまでは言いませんが(そうなると、今度は理解不能になるでしょうから^^;)、語尾くらいは変化させ、多少なりとも薩摩弁らしくして欲しいな、と思います。
 その点から言えば、『西郷どん』はとても好感度が高い小説だと感じています。

 ただ、この連載は何回まで続くのでしょうか。
 最近見たネットニュースによると、連載は半分くらいまで進んでいるとありましたので、この時点で半分となりますと、やはり西郷の全生涯を描くのではなく、かなり絞らざるを得なくなりますね。
 やはり、女性の目から見た西郷の人間性を中心に、物語が構成されるのでしょう。

 昨今、先日の脚本家・中園さんの発言(大河ドラマ内でBL(ボーイズラブ)を描く)や西郷と篤姫の恋愛を描く云々の話から、物語の構成自体に懐疑的な意見が多々出ていますが、とにかく実際に映像を見るまでは、温かい目で見守りましょう。
 私自身も「?」が付く部分が正直ありましたが、とにかく今は温かい目で見るように心がけたいと思います。
 折角一年間を通して西郷隆盛、そして薩摩藩にスポットが当たるのですから、始まる前に水を差すことは止めようと、私自身そう考え直しました。
 ですが……、実際始まってめちゃくちゃな話でしたら、遠慮なく批判したいと思います(笑)。

 さて、話を原作『西郷どん』に戻しますが、第10回で私が少し気になったのは、西郷が大久保のことを「一どん(大久保一蔵)」と呼んでいることです。
 大老井伊直弼が江戸城桜田門外で白昼堂々暗殺されたことを西郷が知る場面で、大久保のことをそう呼んでいるのですが、時期は万延元(1860)年のことです。大久保は、この時はまだ「一蔵(いちぞう)」ではなく、「正助(しょうすけ)」と名乗っていましたので、厳密に言えば、「正どん」か「正助どん」の方が正しいですね。

 では、大久保がいつ「正助」から「一蔵」に改名したのか?

 そのことについて、私はこれまで余り深く考えたことがありませんでしたので、これを機会に少し調べてみました。
 次回のブログで、そのことについて書いてみたいと思います。

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【2016/11/22 12:45】 | NHK大河ドラマ「西郷どん」
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