西郷隆盛、幕末・維新史、薩摩藩に関する話題など、幅広く書き込んでいます
吉村昭『逃亡』を読了しました。

私は、作家では海音寺潮五郎を溺愛する者ですが、吉村昭もとても好きな作家の一人です。
以前、ホームページの掲示板で吉村作品を勧められて読んで以来、完全にハマりました。
この感覚は海音寺さん以来です。

吉村さんは、主に戦記モノや歴史小説(特に幕末から明治にかけて)をたくさん執筆された方ですが、史実について徹底的にこだわられた人です。
とても有名なエピソードですが、「桜田門外の変当日に降っていた雪がいつ止んだか?」までこだわりを見せた方で、綿密な調査の上での創作を基本とされていたせいか、主人公の吐くセリフが、現実にそう言ったかと思えるほど、読んでいて非常にリアルに感じるんですよね。
そのため、吉村さんの作品は歴史小説とは言え、史伝を読んでいるような感覚を持たせてくれるので、海音寺文学と同様に愛読しています。
さて、吉村さんの作品で好きなものはたくさんあるのですが、特に、『長英逃亡』と『漂流』はオススメですね。
前者は、吉村さん得意の逃亡モノ、後者はこれまた吉村文学の特徴でもある漂流モノです。
この二作は、読んで損がありません!

そして、今回読了した『逃亡』ですが、その名の通り、吉村さん得意の逃亡モノです。
作品の時代背景は、太平洋戦争真っ直中の戦時中のことです。
ある一人の海軍兵が主人公なのですが、ほんと些細なことが発端となり、彼は基地にあった戦闘機を放火し、逃亡する運命を辿ります。
吉村さんが書いた「プロローグ」によると、実話に基づいた作品のようですね。
主人公が追い込まれていく感情が非常にリアルに描かれていて、とても面白く読みました。

しかし、人間の人生の変転って、ほんと不思議なものですね。
ひょんなことから、普通に生活していた人間が大きな罪を背負ってしまう……。
日常の中に潜む、目に見えぬ脅威というのでしょうか、恐怖とでも言うのでしょうか。
普通に生活していた人が陥る「落とし穴」のようなものが、身辺にあるということを考えさせられる作品でした。
是非、一読をオススメします。


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さて、吉村さんの作品で好きなものはたくさんあるのですが、特に、『長英逃亡』と『漂流』はオススメですね。
前者は、吉村さん得意の逃亡モノ、後者はこれまた吉村文学の特徴でもある漂流モノです。
この二作は、読んで損がありません!

そして、今回読了した『逃亡』ですが、その名の通り、吉村さん得意の逃亡モノです。
作品の時代背景は、太平洋戦争真っ直中の戦時中のことです。
ある一人の海軍兵が主人公なのですが、ほんと些細なことが発端となり、彼は基地にあった戦闘機を放火し、逃亡する運命を辿ります。
吉村さんが書いた「プロローグ」によると、実話に基づいた作品のようですね。
主人公が追い込まれていく感情が非常にリアルに描かれていて、とても面白く読みました。

しかし、人間の人生の変転って、ほんと不思議なものですね。
ひょんなことから、普通に生活していた人間が大きな罪を背負ってしまう……。
日常の中に潜む、目に見えぬ脅威というのでしょうか、恐怖とでも言うのでしょうか。
普通に生活していた人が陥る「落とし穴」のようなものが、身辺にあるということを考えさせられる作品でした。
是非、一読をオススメします。

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【2013/10/10 08:35】 | 読書感想
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